柔軟剤ってなんで良くないの?その2

2017/11/15
ロゴ

前回の「柔軟剤ってなんで良くないの?その1」では

柔軟剤は、陽イオン(カチオン)界面活性剤だと説明しました。

陽イオン界面活性剤は大別すると

第四級アンモニウム塩と第三級アミン塩に分けられます。

第四級アンモニウム塩はさらに

ファブリーズなどに使われているベンザルコニウム型

大手メーカー柔軟剤に多いジアルキル型

ヘアリンス・コンディショナー・トリートメントなどによく使われるものアルキル型に分類されます。

ベンザルコニウム型は

殺菌剤、除菌剤、抗菌剤、逆性石鹸、消臭剤などが主な用途となっています。

そして刺激性や毒性は非常に強いものです。

ジアルキル型は

衣料用柔軟剤、ヘアコンディショニング剤、帯電防止剤、抗菌剤が主な用途となっています。

刺激性・毒性は強めです。

モノアルキル型は

ヘアコンディショニング剤、帯電防止剤、抗菌剤が主な用途となっています。

刺激性・毒性は強めです。

 

第三級アミン塩は

脂肪族アミドアミン塩とアルキルアミン塩に分類されます。

 

脂肪族アミドアミン塩は

低刺激性柔軟剤、低刺激性ヘアコンディショニング剤、抗菌剤が主な用途です。

刺激性・毒性は弱めとなっています。

アルギルアミン塩は

乳化剤、防錆剤、抗菌剤が主な用途で、

刺激性・毒性はかなり弱めです。

 

柔軟剤を大量に使用すると家庭用浄化槽の微生物が死んでしまうとまで言われていますので下水処理場にも何らかの影響があるものと推測できます。

ただ、最近の柔軟剤は生分解性を高めるため、エステル化しているものが増えてきました。

エステル型ジアルキルアンモニウム塩と成分欄に記載されているものです。

 

最近、香り成分を長時間残すため、増粘剤を混ぜた製品も多くなっています。その影響として柔軟剤はさらに洗濯機と衣類を汚しているのです。

香害については次回に譲るとして柔軟剤の毒性についてもう少しお話ししますと

柔軟剤に使われている陽イオン界面活性剤の毒性は

洗剤に使われている陰イオン界面活性剤の毒性の数倍~10倍以上といわれています。

陽イオン界面活性剤(塩化ベンザルコニウム)は毒物にも指定されています。

洗剤に使用される陰イオン(ア二オン)界面活性剤の中で最も毒性が強いといわれている「ラウリル硫酸塩」の毒性は、

半数致死量(LD50値)で表すと2700mg/kg程度ですが、

柔軟剤やリンス剤によく使われる塩化アルキルトリメチルアンモニウムはおよそ50~300mg/kgといわれています。

10倍から50倍毒性が強いことになります。

メーカーが指定している量を使っても十分危険なのにその2倍も3倍も使っている方がいらっしゃいます。かなり危険です。

赤ちゃんにはもちろん、アトピー性皮膚炎の方や皮膚アレルギー、背中ニキビなどの方も洗濯機クリーニング後のきれいな洗濯機で柔軟剤抜きのお洗濯できっと改善されるのではないでしょうか?

メーカーが謳っている文句は販売促進用のものですので

メーカーの言う言葉を鵜呑みにしてはいけません。

あなたとあなたのご家族の健康はメーカーは守ってくれません。

柔軟剤を使う使わないの判断もご自身の責任でお願いいたします。

今日も一日良い日でありますように。

株式会社幸せ届けたい